医師紹介
院長 今野俊幸
医学博士
日本抗加齢医学会評議員・認定専門医
日本整形外科学会
整形外科認定医
認定スポーツ医
日本運動器科学会認定リハビリテーション医
日本医師会認定健康スポーツ医
日本リウマチ財団リウマチ登録医
今野 陽介
日本整形外科学会 整形外科専門医
日本救急医学会 救急科専門医
日本抗加齢医学会正会員
院長 今野俊幸
医学博士
日本抗加齢医学会評議員・認定専門医
日本整形外科学会
整形外科認定医
認定スポーツ医
日本運動器科学会認定リハビリテーション医
日本医師会認定健康スポーツ医
日本リウマチ財団リウマチ登録医
今野 陽介
日本整形外科学会 整形外科専門医
日本救急医学会 救急科専門医
日本抗加齢医学会正会員
転んで手をついた、しりもちをついた、胸を浴槽に打った、サンダルを履いて転んだと聞くと我々はまず、骨折を疑います。骨折すると、その部位の痛みや、腫れ、熱感、変形などを伴います。ひどいときには骨が見えるほどの傷があることもあります(複雑骨折)。上肢や下肢の骨折の場合は、ギプスやシーネ(副木)による外固定、または内固定(手術での金具を使った固定)が必要となることもあります。背骨(脊柱)やあばら骨(肋骨)の骨折の場合は専用のコルセットやバンドで固定します。どの場合も、安静が大切になってきます。重症例では入院や手術も必要となります。よくあるものとしては老人がしりもちをついてしまい、立てなくなった、歩けなくなったといって外来を訪れた場合、脊柱の圧迫骨折か股関節(大腿骨)の骨折があります。圧迫骨折の場合の多くは外来での通院治療となりますが、大腿骨の骨折の場合、入院して、牽引をしたり、手術による内固定を必要とすることが多いです。スポーツをする方に多い、疲労骨折というものもあります。これは、一回の強力な外力によって発生する通常の骨折とは異なり、骨の同じ部分にくりかえし加わる外力によって、次第に明らかな骨折を認めるものです。治療は簡単です。原因となったスポーツやトレーニングを休むだけでよく、ギプスなどによる固定は必要ありません。しかしある種の疲労骨折では入院手術が必要になるものもあります。
スポーツ中に転倒し損ねて足を捻ったり、ジャンプして着地を失敗したりすることが原因でよく足首を捻挫します。スポーツに限らず、日常生活でも、ちょっとした油断で起こります。「なんだ、ただの捻挫か」という方がいますが捻挫とは、関節に大きな外力が加わることよって関節を形成する靭帯や関節包、滑膜に損傷が生じている状態を指しますので、3週間はしっかりと固定し、安静にしないと、靭帯がうまくつかないでしまい、いわゆる「捻挫が癖になった」状態になってしまいます。重症例(靭帯の部分または完全断裂)では、ギプスでの固定、または手術が必要となることもあります。応急処置としては、ICE(アイス)治療を行います。I・・・Ice(冷却)受傷直後は冷却を行い、患部の内出血を予防して、腫れに伴う痛みを最小限に抑える。C・・・Compression(圧迫)患部を圧迫して内出血を予防する。E・・・Elevation(挙上)患部を心臓より高く上げて、腫れに伴う痛みを予防する。これにR・・・Rest(安静、固定)を加えて、RICE(ライス)療法と呼び、外傷の応急処置の4原則として応用しています。受傷後、3日間は出血しやすい状態にあるため、少なくとも当日は入浴を控え、氷水で冷やすこと、翌日と翌々日は短時間の入浴後、30分程度氷冷すること、その後からは、冷やさず、逆に温めることで治癒を促進します。
普段、あまり運動をしない人が突然走ったことでふくらはぎや太ももに激痛が走り(蹴られたような衝撃を感じたと表現することが多い)歩くのが困難になったと言って外来を訪れた場合、肉離れが考えられます。肉離れと聞くとあまり重要視しない方が多いのですが、しっかり直すためには、損傷程度にもよりますが2〜3週間の弾力包帯固定と安静が必要になります。その後、軽いジョギングから再開し、軽いストレッチから徐々に強い運動へ慣らしていきます。
手を良く使う人(事務系の字を書く仕事、赤ちゃんを扱うお母さん、おばあちゃん)が親指の付け根や手首が痛いといって来院します。これは「ドゥケルバン腱鞘炎」という名前がついていて、親指を中に入れてこぶしを作った状態で手首を小指側に傾けるような動き(雑巾を絞るなど)をすると痛みを感じます。初期は、副子固定をしたり、投薬、注射をします。1ヶ月以内に軽快しない場合は手術した方がよく手術をするとたちどころに痛みはなくなってしまいます。指を曲げ伸ばしする際に「ばねがはじける」ように動くことがあって、朝起きたときにこわばりを感じる。これをその現象そのまま「ばね指」といいます。指の使いすぎによって腱が腫れ、腱鞘という腱を抑えているトンネルを通るときにひっかかり腱の動きを妨げていることが原因です。手指を休めることが大事です。指の付け根に注射をして、痛みとひっかかりがとれればいいのですが、なかなか治らない場合、簡単な手術が効果的です。乳児の「強直母指」もばね指の一種です。固定したり、伸ばす体操をしたりしても治らない場合、指の成長を妨げますので早めの手術が必要になります。「テニス肘」といって、肘に原因があるものもあります。ゴルフ肘ということもあります。これは手首を起こすような動き(ほうきで掃くしぐさやパソコンのマウスを扱うなど)で肘付近に痛みを感じるものです。治療は肘を休めること、無理をしなければならないときはテニス肘バンドを使うこと、局所の温熱療法、注射があります。
年を取ったら背中が丸くなってきた。腰の痛みがなかなかとれないし、何度も繰り返す、家の中でちょっと転んだだけで手首や足の骨を折った、などということはありませんか?こんな方は骨粗鬆症が強く疑われます。骨粗鬆症(こつそしょうしょう)とは骨に鬆(す)があいてもろくなる病気です。原因は様々ですが、閉経後の女性に多いことから、女性ホルモンの欠乏が関係あるのではと言われています。そのほかの原因として、運動不足や、栄養の不足、内臓の疾患によるビタミンD代謝異常、数は非常に少ないですがガンが潜んでいることもあります。以前は加齢によるものといわれ、放置されてきましたが、研究が進んだ結果、原因がわかれば直せる病気になってきました。こんの整形外科では山形県では初の骨塩定量測定装置を導入して、骨の中のカルシウムを測っています。簡単に測れますのでご希望の方は申し出てください。
突然の腰痛で来院された患者さんに尋ねてみると、「別に重いものを持ったわけではないのに痛くなった」と答えることが多いようです。急性腰痛は中腰の姿勢をとることで発生するもので、荷物の重さとはほとんど無関係なのです。むしろ重いものを持つときには緊張して持つために腰痛は起こりにくく、逆に比較的軽いものを持ったり、あるいは持とうとして気軽に手を伸ばしたときに、腰痛は起こります。中腰の姿勢をとると、椎間板に大きなストレスがかかるからです。ひどいときには椎間板ヘルニアになることもあります。物を持つときは膝を曲げて腰を落として持つように心がけましょう。
「こんの整形外科」で見られる疾患の中でももっとも多い部類に入るのではないでしょうか?正座をしたあと膝が痛い、正座が出来なくなった、夜寝ているとき病める、などという症状があったらそれが変形性膝関節症です。とくに膝の内側がいたいことが多いようです。原因は加齢によるといわれていますが、お年寄り全員がなるわけではないですので一概にそうとも言い切れません。おそらく長年、膝に負担のかかる生活をしたからと思われます。正座、和式トイレ、胡坐、しゃがんだ姿勢での草取りなどが発症に大きく影響しています。治療には椅子の生活にするなど膝の負担を減らすこと、膝周辺の筋肉を鍛えて膝に直接無理がかからないようにすることが基本となります。
いわゆる四十肩・五十肩と呼ばれているものです。名前は有名ですが病態が良くわかっていない病気です。誘引となるものがなく肩の痛みと運動制限が出てくるのが特徴です。誘引がないといっても、若い人にはあまり見られませんから、やはり老化も関係しているのでしょう。肩や腕の怪我のあとじっとしていたり、病気で点滴を受けた腕の側の肩に出現することもありますから、安静や運動不足も原因の一つと考えられます。症状は「結髪・結帯困難」といって、髪や帯を体の後ろで結ぶ動作が困難になります。特に夜間安静時に痛みが出ることもあります。治療しなくても70%前後は2年以内に治るといわれていますが、中には「凍り肩」といって、肩が、がちがちに固まってしまう状態になることもあります。リハビリを主体にした治療により、苦痛の期間を短くしたり治癒率を高くすることができますから、じっと様子を見ているよりも早めに治療を受けることをお勧めします。
足の親指が外側(小指の方)を向いている方を多く見ます。これを「外反母趾」といいます。靴の使用時間の増加が原因だといわれています。圧倒的に女性に多く、とくにハイヒールを履く女性に多いといわれます。偏平足や開張足などの変形を伴うことがほとんどです。外反母趾の兆候はすでに思春期から出てきます。家族内で発生する傾向もあり、必ずしも靴だけに責任があるわけではないようですが、親に外反母趾があるときにはとくにお子さんの足に注意してください。成長期には小さな靴を無理に履かせないようにしてください。外反母趾は放置すると母趾がだんだん脱臼してきて、趾同士が重なり合ったり、母趾の付け根、あるいは小趾の付け根に靴擦れのような腫れがでてきて、痛みのために歩行が困難になることもあります。治療には保存療法と手術療法があります。保存療法には装具療法と体操療法がありますが、変形の矯正までは期待でず、症状を軽くすることが目的となります。
子供のある方はご存知でしょうが、赤ちゃんが生まれますと、3〜4ヶ月の頃に股関節の検査を受けます。この時期に発見されないでしまいますと、股関節の発育に異常をきたし、びっこを引くようになったり、痛みのために歩けなくなったりします。さらに中年に至るまでに股関節の変形が進み、人工股関節に取り替えることになるなど肉体的にも経済的にも大きな痛手を負うことになります。いろいろな要因が絡み合って発生するようですが、なぜ女子に多いのかということを含め原因はまだわかっていません。しかし最近では機械的な要因が強くなってきております。生まれながらの脱臼よりも生まれてから後に発生する例が多いこと、足を伸ばして股関節の開きを制限するような「巻きオムツ」や「ベビー服」の着用が原因で脱臼が起こることがわかったからです。予防には妊婦のお腹を外から圧迫しない、マタニティビクスやマタニティスイミングなどで、胎児の運動を活発にすることなどが大切です。出生後は赤ちゃんの下肢を無理やり伸ばさず、自由に運動させるのがよいと言われています。先天性股関節脱臼はほぼ完全に治せる病気なので、検診は必ず受けましょう。
赤ちゃんを産んだら、手がしびれるようになった方はいませんか?そんな方は「手根管症候群」が疑われます。手根管症候群とは、手首の掌側で正中神経が締め付けられ、小指を除く4本の指の痺れや痛みが起こる病気です。症状が進むと、母指球筋という親指の付け根の筋肉がやせてきて、つまみの動作が困難になることもあります。手首の掌側を軽くたたいてみると指先に痛みが響くことや、手首を掌側にしばらく曲げていると痺れが強くなることで診断できます。女性、ことに閉経期や閉経後の女性に好発しますが妊娠中や分娩後に発病することもあります。治療は、まず手作業をなるべく控えさせることで、薬物療法としてはビタミンB剤の服用、ステロイド剤の神経周囲への注射が有効です。保存療法が無効なものや、母指球筋部のやせや痺れの強い場合は、神経への圧迫を取る手術が必要になります。
皆さんの中で、転んだりぶつけたりした覚えがないのに、足の親指の付け根やかかとのアキレス腱のところが赤くなったり腫れたりして痛くなり歩けなくなったことのある方がおられますか?その前に食べ過ぎや飲みすぎが続き運動不足があったとしたら、それはきっと「痛風発作」に間違いありません。痛風は、尿酸という血液の成分が、腎臓からうまく排泄されなかったり、過剰になると結晶をつくり、足の関節等に沈着して痛みや腫れを起こす病気です。痛風の原因となる尿酸は、食品中のたんぱく質を構成する成分の「プリン体」が代謝されて血液中に残されたもので、過剰になると高尿酸血症と呼ばれますが、それ自体はほとんど無症状です。痛風は長引くと、動脈硬化を促進し、心臓や腎臓に影響を及ぼす危険もあります。かつては、贅沢病などといわれた痛風も、食生活が多様化しカロリーのとりすぎや運動不足、肥満により、広く一般的な病気となり、中高年の成人から10代〜20代で発症する人も見られるようになりました。特に、高たんぱく、高脂質、高エネルギーのいわゆる欧米型の食生活は、痛風発症の増加と密接に関係しています。いったん痛風発作を起こしたらすぐ治療をしなければなりません。安静や湿布だけでは治りませんので医療機関を受診する必要があります。整形外科はもちろん、外科や内科のドクターも診断し治療できますので、発作の治療を受け「痛みと腫れ」がおさまったら、血液検査の結果を見て高尿酸血症の治療をしなければなりません。その後も定期的に検査を受け、正常の尿酸値を維持しなければ痛風の予防にはならないのです。
兄弟でふざけて遊んでいたようだけど突然腕が痛いといって動かさなくなった・・・と、心配されておばあちゃんやお母さんが、小さなお子さんを連れて外来にやってきます。子供は不機嫌で腕をまったく動かそうとしません。こういった場合お話を細かく聞くと、転んだときに起き上がらせるために腕を引っ張ったとか転びそうになったのでつい腕を強く引っ張ったようだけどよくわからないという状況であることが多いようです。これは「肘内障」といって、小さなお子さん、主に就学前のお子さんに多くみられる、いわゆる肘関節の脱臼です。小さな子供の腕はまだ筋肉が未発達で強く引っ張られたときに抵抗する力が弱く肘の関節が簡単に抜けてしまうことがあるのです。これは整形外科に受診するとあっという間に治ります。着替えたりしたりしているうちに自然にはまっていて外来に来たときには治っているというケースも少なくありません。はまったあとも、しばらく痛がるとは思いますが、動かすことができているようであれば心配は要りません。当日は入浴を控え、自然に本人が気にしなくなるまで周りでは騒がないほうが良いでしょう。子供の腕は急激に強く引っ張らないことです。小学校に入学するころになれば力がついてきて簡単には抜けなくなっていきます。
ガングリオンは、関節周囲に多く見られ、透明ゼリー状の内容液を有する袋状の腫瘍で当医院で見つける腫瘍の中で、最も多いものです。良性の腫瘍で、関節の袋(関節包)や、腱鞘、時には骨の中に発生することもあります。性別では女性に多く、各年齢層に広く認められますが、特に20代に最も多いといわれます。好発部位は手関節の周辺ですが、その他、指や膝、足などにも発生します。比較的硬い半球状の腫瘍で、「骨が出てきた」と、患者さんが勘違いするほど硬く感ずることもあります。自発痛や圧痛はあまりありませんが、時には大きくなって、神経など周囲組織を圧迫して、神経症状を現すこともあります。多くの場合、注射器で内容物を吸引することで様子を見ますが、再発を繰り返したり、障害を起こす場合は、手術的に摘出します。
皮脂腺分泌管の閉塞によって生ずる貯留膿腫です。その内容は「豆腐のおから」のようなもので、悪臭を放ち、「アテローム粥」といわれています。皮脂腺のあるところであればどこにでも生じますが、手部においては皮脂腺のある背面にのみ生じます。治療は絞っても再発しますし、時に感染を起こし大きく腫れてきて大変困ることがあります。感染して臭い浸出物があるなどの問題があれば、時期を見て、内容物が出てくる孔を含めて全体を手術で摘出するしかありません。参考文献 まなざしバックナンバー/こんの整形外科院内報
巻き爪とは、足の爪が内側に巻きこんでしまう病気です。巻き爪自体は、爪が巻き込むことによる、見た目の問題ですが、巻きこんだ足の爪が皮膚に食い込むこともあり、痛みが生じることもあります。 そのまま放っておくと、傷口から細菌に感染したり、炎症を起こすこともあります。手足を使う力仕事をしなくなったり歩くことが減ってくると、自然に爪が巻いてくる傾向があると 言われています。
深爪が原因の「陥入爪」や異常に湾曲してくる「巻き爪」を自然で健康な爪へと導く矯正具です。爪の両端にワイヤーを引っ掛け、ねじり上げるだけなので短時間で施術ができ、母趾以外の幅の狭い爪にも矯正可能です。ワイヤーを安定させるプレートやコーティング部が小さく、見た目も美しい矯正具です。
巻き爪矯正web http://www.makitsume.jp/